情報社会と言われる現在では、
インターネットを活用すれば、様々な情報を入手することができます。
この情報入手に際し、多くの方はキーワード検索を利用されると思いますが、検索するキーワード(言葉)の意味や意味の広がりを意識されているでしょうか。
多くの方は、対象とする物や事柄に関連しそうなキーワード(思いつくキーワード)を入力されていると思います。

個人的に使用する日常的な情報の入手においては、これで何の問題もないと思います。
しかし、ビジネスでの情報収集(入手)において、直感的に思いつくキーワードを使用すると、
必要な情報を入手できない(漏れがある)場合もあります。
例えば、インターネット経由で知財情報を入手する手段として、
「J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)」とうデータベースがあります。
ものづくり企業では、他社の権利を侵害しない、或いは、自社のアイデアの登録性を確認するために、このデータベースを利用されることも多いのではないでしょうか。
私が特許事務所時代にお付き合いさせて頂いた企業様の多くは、「J-PlatPat」を活用し、相談に来られる前に特許情報を調査されていました。
このように特許事務所に来られる企業様は、「J-PlatPat」の検索(調査)で同じものが無かったという結論から、特許事務所に権利化についての相談に来られるのですが、特許事務所や調査会社等のプロが再調査(検索)すると、企業が開発しようとされている新商品(アイデア)と同じものや似たものが多数発見され、権利化を断念されるようなケースがあります。

このような場合、さすがノウハウのあるプロは違うと感心される方がおられますが、ある点について意識するだけで改善できることに気づかれていないだけなのです。
そのある点というのは、標題にある「言葉の意味」と「言葉の意味の広がり」です。
調査・分析のプロは、これを当然に意識します。
では、ノウハウのない方は意識できないかというと、そうではありません。

例えば、ある事柄についてチョイスしたキーワード(言葉)の意味を国語辞典で一度確認してみてください。あなたの理解していた意味と一致していたでしょうか。
一致していることが多いと思いますが、中には、自分の勝手なイメージで解釈していた言葉も少なくなく、こういう意味だったのかと気づかされることもあります。この場合には、適切な言葉(キーワード)を選択し直すことができます。
また、国語辞典には、一つの言葉に対して、複数の意味が記載されている場合もあります。この複数の意味の説明の中には、修飾語や修飾文を含むものもあります。
この修飾語や修飾文は、意味を狭めており、修飾語や修飾文を取り去った言葉は、修飾語や修飾文で表現されていた条件がなくなるため、当初選択した言葉よりも意味(概念)的に広いものになります。
 なお、国語辞典については、著者である学者によって言葉の意味についての表現やニュアンスが異なる場合があるため、できるだけ多くの方が使用しているものを使用し、ピックアップした言葉をチェックするように推奨していました。知財業界では、裁判等で言葉の解釈をする際に、広辞苑が使用されるとのことでしたので、広辞苑で意味をチェックするようにしていました。

このように、一つの言葉(キーワード)は、複数の意味を持っていたり、意味の広がりが異なるため、
できるだけ広い意味を持つ言葉(キーワード)から狭い意味を持つ言葉(キーワード)に順々に落とし込んで検索しなければ、広い意味の言葉(キーワード)に対応する情報を入手できなくなってしまします。
また、同じ意味や似た意味を持つ言葉が複数存在する場合もあります。
そうしますと、自身の知る言葉で検索すると、別の言葉が使用されている情報が漏れてしまいます。
必ずしも十分とは言えませんが、私は、特許事務所時代、新人や部下を指導するにあたり、類語辞典を手元に置くように言っていました。
これは、自らがチョイスする言葉は、自分が知っている言葉、多用している言葉になる傾向にあるため、自分が意識していなかった言葉、知らなかった言葉の漏れがないかを確かめ、漏れがあった場合には、その言葉(キーワード)での検索・調査を行うようにするためです。

このように、言葉の意味や意味の広がりを意識することで、漏れの少ない情報収集ができると思いますので、「収集した情報に漏れが多いなぁ。」「意識していなかったなぁ」と思われる方は、一度お試しください。

ここでは、インターネット(データベース)での調査をメインに書きましたが、収集した情報を分析する場合も、言葉の意味や意味の広がりを意識することで、より深掘りした分析ができます。
また、アンケート調査等においての設問設定や、回収したアンケート調査の結果を分析する場合も、言葉の意味や広がりを意識すれば、潜在的な部分も見える場合もありますので、言葉の意味や意味の広がりを意識されてはいかがでしょうか。

商品づくりだけに限られることではありませんが、これ以外にも、言葉や言語化で意識することで得られるメリットがありますので、都度、投稿していきたいと思います。

※言葉の意味や広がりを意識するには、言語化を理解して意識することが近道と思っております。これらを習得するだけでも、論理的な思考力もアップすると思いますので、社員のレベルアップ、スキルアップにご興味のある経営者や指導者の方が居られましたら、是非お声がけください。

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